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2014年(平成26年)4月




【JESCO】
4/2 室蘭市新規採用職員32人の研修がスタート (室蘭民報)
4/5 室蘭市内の企業や官公庁で新採用職員研修たけなわ (室蘭民報)
 北海道室蘭市職員の新任研修で、今年度より新たにPCB処理事業に関する研修が盛り込まれ、北海道PCB廃棄物処理施設を見学した。

4/10 PCB処理 重要性実感*室工大生が施設見学 (北海道新聞)
 室蘭工大応用理化学系学科の新入生を対象に、JESCO北海道事業所で施設見学会が開かれた。


【処理】
4/19 福岡県/PCB追加処理に条件 安全確保など 北九州市、国へ提示/都市圏ワイド (西日本新聞)
4/19 PCB追加処理で受け入れ条件提示/環境相に北九州市長 (長崎新聞)
 福岡県北九州市の北橋市長は18日、PCB無害化の追加処理について、安全性の確保などを条件に受け入れる方針を明らかにした。
 条件は、(1)安全性の確保、(2)理期限の厳守、(3)地元同意への協力の3つ。
 北橋市長は「負の遺産であるPCBの処理を次世代に残してはならない」と強調し、「政府の覚悟と決意を問いたい」と述べた。

4/23 北九州市、PCB処理延長 [福岡県] (西日本新聞)
4/23 PCB無害化処理期間延長 北九州市長 国打診に容認表明 全国5施設初 (NHK)
4/23 北九州、PCB追加処理受け入れ 市長が国に回答、約6千トン (共同通信)
 福岡県北九州市の北橋市長は23日、環境相と環境省で会談、北九州市側が求めていた条件を承諾すると回答。
 環境省は昨年10月、PCB廃棄物処理が進んでいないことを受け、追加処理を要望していた。今回の受け入れが進めば、北九州の処理施設では当初の処理量約1万tに加え、約6000tの追加処理が行われ、処理期間は2023年度末までとなる見通し。
 追加処理の受け入れを認めたのは、北九州が初めて。

4/24 PCB追加処理、環境相「安全確保は当然」 北九州側条件、27項目/福岡県 (朝日新聞)
4/24 PCB追加処理を承諾 北九州市 財源「若戸」無料化に (西日本新聞)
4/24 福岡県/PCB処理延長 住民「経緯説明を」 若松区 諦めの声も漏れる/北九州・京築 (西日本新聞)
 北九州市は、追加処理受入れに対する具体的な条件27項目を公表し、市のウェブサイトに掲載した。
 また北橋市長は、受入に伴い手当てされる財源を活用し、処理場がある若松区と戸畑区を結ぶ若戸大橋と若戸トンネルを無料化する方針を表明(普通車100円、大型車150円)。若松区では受入に反対の声が根強く、地元対策の側面もある、とのこと。

4/25 福岡県/「若戸」無料化前倒しへ PCB処理財源を活用 北九州市/都市圏ワイド (西日本新聞)
 北九州市の北橋市長は24日の定例記者会見で、若戸大橋と若戸トンネルの通行料を無料化する時期について、当初予定から前倒しすると発表。
 PCBの追加処理に伴い国から手当てされる財源の活用が見込まれるようになったため。

4/24 室蘭・PCB追加受け入れ*市長、あす正式表明*環境相に (北海道新聞)
4/26 PCB追加処理、室蘭市が受け入れ /北海道 (朝日新聞)
4/26 高い環境技術 示す機会/東京の処理 なぜ地方負担*室蘭・PCB追加受け入れ表明*市長報告 地元は賛否 (北海道新聞)
 北海道室蘭市長は25日、環境相を訪れ、環境相に安全の確保や地域振興への支援・協力を条件に、首都圏分の廃棄物の処理追加と事業期間の延長を受け入れる方針を伝えた。
 市の受入条件は、(1)安全性の確保・再延長しない、(2)廃棄物の排出県による施設視察や研修会の開催、(3)環境関連事業への協力、(4)事業終了後の処理施設の有効活用の4項目。
 室蘭の環境技術の高さをアピールする機会、雇用など地元への貢献を期待する声がある一方、地方への負担の押し付けや処理期間が延びることによる事故の危険性などについて受入を批判する声を聞かれた。
 北九州PCB処理事業
    PCB処理の拡大・延長に関する国の検討要請(平成25年10月〜)

4/24 ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画に盛り込むべき主な内容に対する意見 募集開始 (EICネット)
 環境省は24日、PCB廃棄物の追加処理に関するパブコ目を開始した。
 意見募集は5/7まで。
 環境省プレスリリース(4/24)

4/22 低濃度PCB焼却開始 JX金属苫小牧ケミカルが道内初 (苫小牧民報)
 産業廃棄物処理を行っているJX金属苫小牧ケミカル(株)は道内初となる低濃度PCB廃棄物業を始めた。
 約10億円投じ、一時保管庫や絶縁油を抜き取る施設を新設、急冷塔やフィルターも更新した。事業開始から1か月弱でトランス類、絶縁油などそれぞれ20トンが処理された。
 同社は、大型のトランスやコンデンサの処理についても、14年度内に準備に着手し、来年度の事業化を目指している。
 JX金属苫小牧ケミカル(株)

4/22 PCB処理を加速化 環境省が基本計画改定へ 25年度末完了 (電気新聞)
 環境省はPCB廃棄物処理に関する基本計画改定に乗り出す。処理施設の改造などにより処理ペースを加速し、最終的には2026年3月末までの完了を目指す。
 JESCOによる処理は、12年度末時点で、高圧変圧器の56%、高圧コンデンサの44%が完了、安定器・汚染物の処理も順調に進んでいるが、当初予定していた16年3月までの処理完了が困難になっている。
 新たな計画では、現在発生している廃棄物の処理について、北九州は19年3月末、大阪は22年3月末、豊田・東京・北海道は22年3月末高圧変圧器と高圧コンデンサーの処理を完了。その後、これから新たに把握した廃棄物の処理を行う期間を「事業終了準備期間」とし、各事業所で2〜3年間を設定。
 また、自家用電気工作物の設置者に対し調査を行い、把握できていない廃棄物の掘り起こしを行う。
 一方、災害対策についても検証を行い、安全性を確保していくとともに、災害発生時の連携や情報公開についても行うとしている。

【汚染】
4/29 富士通旧須坂工場のPCB問題 4月の定期検査結果 敷地内2カ所の井戸水から検出 (信濃毎日新聞)
 富士通(株)は28日、旧須坂工場(長野県須坂市)の地下水からPCBが検出されている問題で4月の定期検査の結果を公表。
 敷地内の2箇所の観測井から0.0021〜0.0008mg/LのPCBを検出、また、工場敷地外の観測井からは今回も未検出。

【その他】



4/16 基準値11倍のダイオキシン 児島の民家井戸 (山陽新聞)
 倉敷市は4/15に、同市児島田の口の民家の井戸水から、基準値の11倍ダイオキシン類(11pg-TEQ/L)のダイオキシン類が検出したことを公表。
 同市内の地下水で基準を超えたのは初めてとのこと。周辺4か所の井戸水について汚染範囲の調査を行っている。同市によると原因は不明で、井戸水の飲用はないとのこと。
 倉敷市「お知らせ(有害化学物質対策)」 ダイオキシン類環境調査結果について

4/18 米軍基地の環境管理 知事が官邸に要請書=神奈川 (読売新聞)
 在日米軍基地がある14都道県の知事でつくる渉外知事会会長の神奈川県の黒岩知事は4/17に沖縄県知事らと首相官邸を訪ね、基地の環境の管理に関する要請書を菅官房長官に提出した。
 基地内での日本の環境法令の適用、環境調査の実現、情報公開の促進等の8項目を求めている。
 神奈川県内では2002年にキャンプ座間のごみ焼却炉から環境を超えるダイオキシンが検出され、2006年にもキャンプ座間から相模川支流に大量の軽油が流出する問題が起きている。

4/23 基準値超す有害物質なし、米軍キャンプのドラム缶 (日本経済新聞)
 沖縄防衛局は22日、米軍が廃棄したとみられるドラム缶が見つかった米軍キャンプ瑞慶覧(沖縄県宜野湾市など)の立ち入り調査の結果、ドラム缶の付着物と周辺土壌から基準を超えるダイオキシン類などの有害物質は確認されなかったことを明らかにした。
 ドラム缶は、埋蔵文化財を調査していた宜野湾市教育委員会が昨年10月頃までに発見したもの。