日本 POPs(残留性有機汚染物質)ネットワーク
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日本POPsネットワーク > POPs関連ニュース > 2005年9月〜12月
 
 
2005年(平成17年)
12月29日(水)  
旧彦根市立病院:解体工事で、市長と議長に要望書−自治会の対策委/滋賀 (毎日新聞)
 PCB使用機器の撤去も含まれています。

12月28日(水)  
操業停止状態続く 豊田のPCB事故 周辺への汚染なし (中日新聞) 
 気化したPCBが施設外へ漏洩した事故の続報。周辺への汚染はなし。しかし、安全監視委員会の承諾が得られないため操業停止状態が続いている。たとえ承諾が得られても試運転からやり直す必要があり、操業開始までには4ヶ月程度かかる。なお、この事故を受け、北海道事業も設置許可が先送りになっています。

12月27日(火)  
電機工業会など、低濃度PCB処理でスキーム構築へ (化学工業日報)
 低濃度PCB問題に関する懇談会は、使用機器の一元管理と適正処理のためのスキームづくりに取り組む。
懇談会のメンバーは、日本電機工業会、石油連盟、潤滑油協会、電気事業連合会(以上世話役会)、日本電線工業会、日本鉄鋼連盟、日本自動車工業会および関係企業がメンバー。懇談会6回、世話役会だけで20回開催。

12月26日(月)  
福岡県/PCB廃棄物に処理計画 県が策定 15年3月までに完了/ふくおか県総合 (西日本新聞)
 福岡県ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理計画

 
  ・処理計画を策定している都道府県と特定市は、
   北海道東京都愛知県豊田市京都府大阪府奈良県和歌山県福岡県北九州市

12月23日(金)  
PCB汚染物、分離施設を建設 北陸電力 08年4月稼働目指す 富山火電の構内に (北國新聞)
 容器処理のための施設を整備。真空加熱法とのこと。詳細は不明です。

12月22日(木)  
PCB処理施設外構工事*地元JV落札*室蘭 (北海道新聞)
 地元企業の受注は3件目。

関係省庁共通パンフレット『ダイオキシン類 2005』」の作成について (環境省)

12月21日(水)  
福岡県/基準値超えるPCB 山中に変圧器 11基不法投棄きょう代執行で撤去、大牟田市/ありあけ (西日本新聞)
 福岡県大牟田市内の山中に不法投棄されている変圧器11基について、廃掃法に基づき代執行で撤去。11基のうち3基の変圧器からPCBが検出(1.8〜33ppm)。大牟田市が保管。漏洩はなし。重量は46〜550kg。

 PCB含有変圧器の重量は不明ですが、JESCOに処理を委託する場合、数百万〜数千万円の費用がかかります。不法投棄者が見つからなければ、費用は大牟田市が負担することになります。低濃度PCBの処理方針が固まらなければ、今回のような事例は増えてくると思われます。

 参考:変圧器処理費用(JESCO料金料より)
     55kg  541千円

    550kg 2,325千円

 

PCB、北九州で処理 空自恩納分屯地 (琉球新報)
 那覇防衛施設局は、航空自衛隊恩納分屯地内で保管しているPCB汚泥約300tについて、08年度から始まるJESCO北九州2期事業で委託処理する方向で調整を進めると発表。
 当初、恩納分屯地内でSCWOにより処理する計画でした。

 
  ・「PCB汚染物等の処理について」(JESCO) 

変圧器から微量油漏れ 南木曽の電柱 (中日新聞)
 漏洩はごくわずか。成分分析中。

12月20日(火)  
御前崎の変圧器から絶縁油漏れ−中部電力発表 (中日新聞)
 4L程漏洩し回収。万が一を考えて成分分析中。変圧器は1994年製。

「平成16年度ダイオキシン類汚染土壌浄化技術等確立調査」対象技術の評価結果等について (環境省)
  環境省は、平成16年度に評価対象として採択した以下6件の技術の評価結果を公表しました。

 (1)「ジオスチーム工法(間接熱脱着+水蒸気分解法)」(テルム)
 (2)「間接加熱酸化分解法」(三井造船)
 (3)「分級洗浄法と湿式酸化ラジカル法を組み合わせたダイオキシン類汚染土壌処理技術」(新日鉄)
 (4)「TATT工法」(竹中土木)
 (5)「間接過熱型土壌浄化システム(モトソック)」(日立造船)
 (6)「金属ナトリウムによる脱ハロゲン化技術」(大林組)

12月17日(木)  
保管PCB:分解処理へ 15年3月までに−−県が計画/福岡 (毎日新聞)
  「福岡県ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理計画」は12/21よりウェブに掲載されました。

◎旭硝子高砂工場 PCB含有物 無許可で貯蔵 (神戸新聞)
 高砂市消防本部は、PCB含有クレオソート油を敷地内に無許可で貯蔵しているのは消防法違反にあたるとして、同法に基づき同工場に改善命令を出しました。PCBとしての届出は行っていたが、消防法に基づく危険物という認識がなかったため、届出を行っていなかったそうです。

 

12月16日(金)  
処理施設建設中止へ 恩納村長、議会で説明 PCB汚泥 (産経新聞)
 沖縄県恩納村の志喜屋村長は、航空自衛隊恩納分とん地内に保管されているPCB汚泥332t(ドラム缶1,810本分)を処理するための施設建設について、建設中止と村外撤去の要望を行ったそうです。これをうけ、那覇防衛施設局も事業計画変更の可能性について意見調整をしているそうです。

12月15日(木)  
胎内のダイオキシン類検出問題:周辺地下水に問題なし−−県検査で基準以下 /新潟 (毎日新聞)
 工場敷地内の地下水からはダイオキシン類も検出されなかったとのこと。

12月10日(土)  
JA郡家支店敷地内の埋設農薬回収始まる (日本海新聞)
 アルドリン、エンドリン、BHC等の粉剤、粒剤、液剤10.7トンを掘削回収。本年度内に最終処理(焼却と化学処理)されるそうです。計上されている予算によれば、掘削及び一時保管費が約1,200万円、無害化処理が約5,700万円となっています。昨年度に計上したけど、当時は処理施設がなかったため、今年度に回収したとの事(鳥取県の議会議事録や予算書より)。

12月9日(金)  
団地のダイオキシン 対策地域指定 都に北区要請 (環境goo)
 東京都北区の団地周辺から基準値を超えるダイオキシン類が検出された問題の続報。
 なお、
現在、ダイオキシン類特措法に基づく指定地域は3箇所。

 
  ・東京都北区役所->豊島五丁目団地及び近隣の土壌汚染について
MLAP認定基準にISO/IEC17025を完全採用へ――計量審WGが方向性示す。 (産経新聞)

 
   計量制度検討小委員会
   ・MLAP認定機関
     −NITE(製品評価技術基盤機構)認定センター
     −JAB(日本適合性認定機構)
     −JCLA(日本化学試験所認定機構)

12月7日(火)  
トリクロロベンゼン検出せず (新潟日報)
 水沢化学工業敷地内の地下水からダイオキシン類が検出された問題の続報。
 敷地外の地下水からクロロベンゼンは検出されなかった。ダイオキシン類は月末までに結果が出る予定。

室蘭のPCB施設 許可の結論先送り*道の専門委 (北海道新聞)
 豊田事業所のPCB蒸気漏洩事故の影響で廃棄物処理施設の設置許可申請の結論先送り。

12月6日(火)
カネミ油症患者60代女性を認定 福岡県 (西日本新聞)
 新認定基準で7人目

12月3日(土)
秋田・埋設農薬流出:男鹿でも地下水から検出 県が掘削・撤去へ/秋田 (毎日新聞)
 男鹿市の埋設地周辺の地下水から基準値の15倍を超える農薬が検出。秋田市の埋設地周辺の地下水からは6,000倍を超える農薬が検出。農薬の種類は不明です。また、7/29の記事では男鹿市では汚染なし、秋田市でも微量としか発表していませんでした。

<ダイオキシン類>工場地下水、基準の最大200倍 新潟 (毎日新聞)
 武田薬品工業の子会社である水沢化学工業は3日、中条工場(新潟県胎内市)敷地内の地下水から環境基準値の最大200倍となるダイオキシン類が検出されたと発表。今年3月までに判明していたが、県への報告は11月末。同社は55〜88年に乾燥剤の製造過程でトリクロロベンゼンを使用し、使用した残りの物質を埋設処理していた。

11月30日(水)
高砂市、県と対策会議設置へ PCB汚泥 (神戸新聞)
 県土木局港湾課と同環境局水質課、高砂市まちづくり部と同生活環境部の四部局の担当者による「準備会」にて論点整理を行うとのこと。

11月29日(火)
福岡県/経済・暮らし=PCB汚染土壌を浄化 若松区の北九州エコタウン (西日本新聞)
 環境省の「低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査」選定技術の一つである「ジオチーム工法」の実証試験。北九州エコタウンでは、三菱重工・新日鉄・松下電工のグループが溶剤洗浄法の実証試験を9月末まで行っていたので、これで2例目。



室蘭のPCB処理プラント建屋/清水・大成・鹿島JVが受注 (鉄鋼新聞)
 清水建設・大成建設・鹿島JVが41億9千万円で落札。入札後契約前VEにより同41億7736万円に縮減。

11月26日(土)
半田市 運搬業者とも協定 PCB搬入 必要時、立ち入りも (中日新聞)

 
  ・日本車両関連サイト
  ・半田市PCB処理監視委員会
11月25日(金)
半田のPCB処理施設:日本車輌製造の計画、市が同意 /愛知 (毎日新聞)
カネミ油症五島市の会 解決へ市長に支援要請 「健康政策室」設置なども (日経新聞)
日本検査株式会社大阪理化学試験所に対する行政処分について(計量法に基づく特定計量証明事業の認定の取消) (経済産業省)
平成16年度ダイオキシン類に係る環境調査結果について (環境省)
平成16年度ダイオキシン類対策特別措置法施行状況について (環境省)
ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)について (環境省)

11月24日(木)
埋設農薬、12道府県で汚染確認 本社全国調査 (朝日新聞)
有害農薬土壌を汚染 基準値超え、県公表せず (琉球新報)
 埋設農薬が残る自治体のうち、宮城・秋田・福島・新潟・長野・大阪・熊本等12道府県で環境基準を超す汚染が確認、このうち山形・大阪・山口・福岡・沖縄の5府県で環境基準を超す汚染の事実を公表していなかったとのこと。
 本文には全都道府県の汚染の有無等に関するアンケート結果が掲載されています。 

 

JESCO/東京PCB廃棄物処理施設が稼働/循環型社会の重要な一歩、施工は鹿島ら (日刊工業新聞)
 設計・建設工事:鹿島建設、高濃度プラント設計・施工:三菱重工・類設計室JV、低濃度設計:東京電力、施工・運転を東電環境エンジニアリング。総事業費は約360億円。


 ・
  東京事業の見学(JESCO):情報公開ルーム、見学者通路は、火・木曜日のみ(9時〜17時)。
   (予約制、JESCO職員が案内)。1/24から見学開始。予約受付は12/19より。
   1Fエントランスホールは、土・日曜日・祝日を除き、ご自由に見学可。

11月22日(火)
PCB混入液漏れる、国の処理会社・豊田事業所 (中日新聞)
 現在、操業停止中です。

 
  ・日本環境安全事業(株)プレスリリース「豊田PCB廃棄物処理施設におけるPCB蒸気漏洩事故について」(2005/11/25)
  ・豊田事業だよりNo.20(事故の原因)、No.21(事故の対策)

PCB情報センター着工*07年稼働へ準備本格化 (北海道新聞)
 地元業者が1億4千万円で落札

飼料の有害物質の指導基準に違反する事例について (農林水産省)
 稲わらからBHC0.086ppm(基準値0.05ppm)が検出。出荷停止等の指導。

11月17日(木)
東京PCB廃棄物処理施設の開業について (環境省)
 11/22に開業。


 

  ・環境省プレスリリース
  ・日本環境安全事業(株)プレスリリース
  ・東京都プレスリリース

半田の日車PCB処理施設 監視委、協議終える (中日新聞)

11月16日(水)
福岡県/2期事業開始 最短で08年度 若松区のPCB廃棄物処理施設/北九州 (西日本新聞)

鶴見川遊水地土壌無害化処理技術の募集結果について! (京浜河川事務所)
 鶴見川多目的遊水地内(横浜市)にあるPCB汚染土壌の無害化処理技術の実証試験について、応募のあった20技術のうち、4技術(4グループ)を選定。06年度以降に実証試験を行うが、詳細なスケジュール等は未定。
 選定技術(企業グループ)
  ○RH-SP法「還元加熱分離法+金属ナトリウム分散体法」プロセスによる土壌無害化処理工法
   (神鋼環境ソリュ−ション、東亜建設工業、太平洋セメント)
  ○ジオスチーム法(間接熱脱着+水蒸気分解法)
   (東芝、テルム、鴻池組)
  ○高温分解・焼成処理システム   (PCB汚染土壌の高温乾燥分解・焼成無害化処理システム)
   (日立造船、前田建設工業、東洋建設)
  ○TATT工法(減圧還元加熱処理法によるDXNs汚染土壌の無害化処理工法)
   (竹中土木、竹中工務店)

11月15日(土)
残留性有機汚染物質(POPs)検討委員会第1回会合の結果について (環境省)
 11/7-11にジュネーブで開催された第1回POPs検討委員会の報告。日本からは淑徳大学・北野大教授ら31名の専門家が出席。POPs検討委員会は、新規POPsを検討するための委員会で、今回議論された候補物質は以下の通り。
 @主な用途、A提案国、B作業グループ議長国
  1.クロルデコン:@農薬、A欧州委員会、Bカタール
  2.リンデン:@農薬、Aメキシコ、B南アフリカ
  3.ペンタブロモジフェニルエーテル:@プラスチック難燃剤、Aノルウェー、Bオーストラリア
  4.ヘキサブロモビフェニル:@プラスチック難燃剤、A欧州委員会、B日本
  5.パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)@撥水撥油剤、A界面活性剤、Bスウェーデン、Cカナダ

 

  ・経済産業省プレスリリース
  ・環境省プレスリリース

11月12日(土)
有害廃棄物 全量を都内処理 (中日新聞)
 PCBはJESCO東京事業にて処理。

 
  ・東京都->今後の産業廃棄物処理について

11月11日(金)
北区の土壌汚染問題:基準値230倍のダイオキシン検出−−植え込み土中から /東京 (毎日新聞)
 都市再生機構東日本支社は、豊島5丁目団地の植え込み10箇所から最大で環境基準の230倍のDXNsが検出されたと発表。

 
  ・東京都北区役所->豊島五丁目団地及び近隣の土壌汚染について
             (都市再生機構発表の報告書やデータ等も上記URLにあります)

11月10日(木)  
廃PCB保管で苫小牧市が虚偽報告 管理者に無資格職員ら (北海道新聞)
 苫小牧市は、すでに退職した職員や資格のない職員を管理責任者として報告していたそうです。

「平成16年度POPsモニタリング調査結果」について (環境省)
昨年度の調査と同様、全調査地点の8割を超える地点・試料でPOPsが検出。濃度レベルは全体的に横ばいか低減傾向にある。

11月9日(水)  
北海道PCB廃棄物処理事業に係る安全確保及び環境保全に関する協定書 (JESCO)
大阪PCB廃棄物処理施設の安全設計について (JESCO)
東京PCB廃棄物処理施設のおける作業従事者の安全衛生管理について

高砂でPCB汚泥30年間放置 市、処理検討を約束 (神戸新聞)
全庁的な対応要請 PCB汚泥、高砂市会審議 (神戸新聞)
 兵庫県高砂市・高砂西港の隣接地にあるPCB汚染底泥約30m3について、高砂市議会建設水道常任委員会で取り上げられ、今後処理を検討していくという方針を示したそうです。

  このPCB汚染底泥は、カネミ油症問題が騒がれている頃、鐘淵化学工業(現カネカ)と三菱製紙の排水口付近の底泥からPCBが高濃度に検出され、1974年に浚渫と固化処理が行われた底泥。表面をアスファルトで被覆し、のり面には土をかぶせて植裁が施されているそうです。

11月5日(土)  
[書く]カネミ油症 発生37年、苦しみ今も 編集委員・小川直人 (読売新聞)
 カネミ油症に関するレポート

11月4日(金)  
ダイオキシン汚染土壌8000トン撤去 西宮・甑岩町 (神戸新聞)
 今年2月に、西宮市甑岩町の宅地造成地から1,200pg-TEQ/gのダイオキシン類が検出された問題。

POPs農薬汚染土壌の浄化技術4件について技術評価結果公表 (EICネット)
   埋設場所周辺の汚染土壌浄化技術に関する技術・経済性評価が公表。

  評価技術は、

  (1)アルカリ触媒分解法(BCD法)[荏原製作所]
  (2)「TPS+ジオメルト」法[鴻池組]
  (3)還元加熱法と金属Na分散体法との組合せ処理法[神鋼環境ソニューション]
  (4)溶剤抽出法と水熱分解法を組み合わせたPOPs農薬汚染土壌の無害化処理技術[三菱重工業] 

 
  ・環境省プレスリリース

17年度実証調査候補となるPCB汚染土壌浄化・調査技術として6件を採択 (EICネット)
 17年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査事業とダイオキシン類汚染土壌浄化技術等確立調査事業について、採択技術6件を公表

 採択技術は、
  

(1)湿式酸化ラジカル法によるPCB汚染土壌処理技術[環境エンジニアリング]
  (2)還元加熱法と金属Na分散体法の複合プロセスによる汚染土壌処理技術[神鋼環境ソリューション]
  (3)ジオスチーム工法(間接熱脱着+水蒸気分解法)[東芝/テルム/鴻池組]
  (4)水洗分解処理技術(ウォッシュメルト)[間組]
  (5)間接加熱酸化分解法[三井造船]
  (6)溶剤抽出法[三菱重工業]

 

  ・環境省プレスリリース

平成17年度「EU及び蘭国におけるPCBの規制経緯等に関する調査」委託先 (経済産業省)
 委託先は、クリフォードチャンス法律事務所。

  調査内容は、(1)EU及び蘭国におけるPCB汚染物等の規制基準の設定の経緯及び根拠

(2)EU及び蘭国におけるPCB汚染物等の処理方法に関する条件の経緯及び根拠、(3)EUにおけるPCB汚染物等の測定法の規定の経緯及び根拠(4)EUにおけるPCB汚染物規制基準等の見直しの動向及び根拠

11月2日(水)  
PCB含む変圧器漂着 太田川 (中国新聞)
 台風14号の影響で流されたと見られるトランス2基とコンデンサ1基が、広島市安佐北区筒瀬地先の太田川中州で見つかったそうです。トランス等は9/21に発見、その後電気工事会社の指摘を受けPCBを測定したところ3.6ppmのPCBが検出(10/27)、10/28に専用容器にいれ撤去したそうです(10/28)。PCB等が発見された場所は、下流側に上水の取水口を持つ広島市水道局があり、通報を受けた市水道局は、PCB除去用の活性炭を下流の三浄水場に散布するなどの安全策をとったとの事。 市水道局への通報は、発見の10日後。遅れた理由は、「当初、トランスとPCBが結び付かず、水質検査でもPCBが検出されなかったため連絡が遅れた」。

特集WORLD:蚊が世界をむしばむ 毎年120万人、マラリアの犠牲 (毎日新聞)
  マラリア対策とDDTの関係が紹介されています。 また、マラリア対策の市民運動である「ワールド・スイム・フォー・マラリア」が紹介されています。
 
10月31日(月)  
北区のダイオキシン問題:区、周辺住民の血液検査など計画−−豊島地区/東京 (毎日新聞)
 北区豊島五丁目団地と豊島東保育園の汚染土壌問題の続報

10月29日(土)  
PCB処理施設 1日の試運転延期 半田市環境審 業者『市の同意待つ』 (中日新聞)
 非PCB機器を使った試運転のマニュアルが整備されていないとして延期。(PCBがある場合のマニュアルはある)また、卒業判定に関する意見が出たため、次回の審議会で継続審議。

10月28日(金)  
JESCO/PCB廃棄物保有者登録で説明会開催 (日刊建設工業新聞)
 静岡県内で11/4,7,10に早期登録制度等に関する説明会が開催されます。

県内のPCB 北海道で処理へ (岩手日報)
 岩手県の素案。詳細は不明です。
 都道府県等の処理計画は、現在、北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、北九州市が策定しています。

 

広島県坂町 来年12月試運転 (中国新聞)
 広島県安芸郡坂町に設置を計画している柱上トランスリサイクルセンターについて、28日より工事が着工されます。運転開始予定は2006年6月、2016年度までに中国電力が保有・使用している約82万台(約29,000kL、PCB濃度10ppm以下)を処理する計画です。

 
  ・中国電力(株)>PCB無害化処理の取り組みについて

PCB汚泥も論議へ 高砂臨海部のまちづくり構想 (神戸新聞)
 まちづくり構想の中で、三十万立方メートルのPCB固化汚泥の扱いについても論議される予定。現在、表面をアスファルトで被覆し、のり面には土をかぶせて植裁が施されているそうです。
 このPCB汚染底泥は、カネミ油症問題が騒がれている頃、鐘淵化学工業(現カネカ)と三菱製紙の排水口付近の底泥からPCBが高濃度に検出され、1974年に浚渫と固化処理が行われた底泥の事。

 

10月27日(木)  
体内有害化学物質:蓄積量、データ集め危険度探る−−千葉大が調査開始 (毎日新聞)
 千葉大学・森 千里教授らの研究成果です。

 
  ・千葉大学大学院>医学研究院>次世代環境健康学プロジェクト
  ・
(NPO)次世代環境健康学センター

カネミ油症で初の治験 漢方薬で効果を調査 (共同通信)
 九州大学医学部附属病院でカネミ油症認定患者に対して、全身の倦怠感や末梢神経の障害、皮膚・呼吸器症状など油症に特徴的な症状に効果が期待される漢方薬4種類を投与する臨床試験が実施されるそうです。

 
  ・油症の検査と治療の手引き2004(全国油症治療研究班・追跡調査班)

10月26日水)  
SETAC賞:田辺信介・愛媛大教授、アジアで初の受賞/愛媛 (毎日新聞)

 
  ・愛媛大学 > 教育研究者要覧>
田辺信介
  ・愛媛大学> 沿岸環境科学研究センター > 生態環境計測分野・生態毒性解析分野

10月22日(土)  
ダイオキシン:環境基準の360倍検出−−ふじみ野・東京海上日動火災運動場 /埼玉 (毎日新聞)
 同運動場は、98年に石油会社から研究所跡地を購入したもの。今回売却のための自主調査を行ったところ、ダイオキシン類が検出されたとのこと。


 ・東京海上日動プレスリリース:埼玉総合運動場の土壌汚染自主調査結果と今後の対応について(10/21)

10月21日(金)  
ポリ塩化ビフェニール含有の絶縁油漏れる/石巻・網地島 (河北新報)
 宮城県石巻市の市道で柱上トランスからPCB絶縁油0.5Lが漏洩したと発表。87ppm。1968年製。年度内に交換する予定だったとのこと。

10月20日(木)  
国連大−島津、研究協定を継続、東アジア水圏の環境モニタリングで (化学工業日報)
 国連大学と島津製作所は、東アジア水圏における環境モニタリングPJの継続に合意したそうです。

PCB処理後の発生物 鉄・銅・油は再利用 JESCO方針 (北海道新聞)

生成メカニズムの一端解明 京大グループ ごみ焼却のダイオキシン (京都新聞)
 京都大工学研究科・高岡昌輝助教授らの研究グループの研究成果

10月14日(金)  
ダイオキシン:国の基準、最大43倍上回る 富士・第2東名建設予定地で検出 /静岡 (毎日新聞)
 東洋インキ製造の工場が合った土地で、排水汚泥等を埋設していた地点から最大で基準値を43倍上回るダイオキシン類を検出。今後、原因究明と周辺への影響を調べるそうです。住民説明会は、11月上旬に開催予定とのこと。

10月12日(水)  
新潟産キュウリからドリン剤 (新潟日報)
 市内の1農家が栽培したキュウリから、食品衛生法に規定された残留基準を超えるディルドリンが検出されたと発表。

ダイオキシン:川崎の産廃処理場が排出 (毎日新聞)
 排ガスから基準値を超えるダイオキシン類排出。過去4回、基準値を超える排ガスを検出しながら市への報告を怠っていたとのこと。

PCB多量保管事業者の事業者処理計画の説明会を開催します (愛知県)
 愛知県では「愛知県ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理計画」において、PCB大量保管事業者に対して"処理計画"の策定を求めていますが、この処理計画の策定にかかる説明会を下記の要領で開催するようです。

10月9日(日)  
「いじめや自殺未遂も」 五島でカネミ油症シンポ (共同通信)
長崎県五島市でカネミ油症被害者に関するシンポジウムが開催されました。

10月7日(金)  
中電リサイクルセンターのぼや 部品の過熱が原因=愛知 (読売新聞)
 8/13の記事の続報です。

 
  ・中部電力(株)->プレスリリース(10/6)

BCSが冊子/化学物質と建設の関係解説/リスク削減,使用量把握へ (日刊建設通信新聞)
 小冊子『建築現場で使われている むずかしい化学物質のやさしい おはなし』を発行しました。PCBやVOCなど化学物質16種が建築物のどこに使われているのか、設計、施工、改修・解体段階での注意項目を事例を示しながら解説されているそうです。

 
  ・建設業協会

10月5日(水)  
北海道事業の情報センター新築工事、大阪事業の植栽工事入札結果 (JESCO)
 ともに地元企業が落札しました。

平成17年度EU及び蘭国におけるPCBの規制経緯等に関する調査に係る委託先の公募について (経済産業省)
 公募期間は10/5〜10/12まで。

10月4日(火)  
05フォーカス:水俣病公式発見から来年で50年 進まぬダイオキシン類…/熊本 (毎日新聞)
 水俣湾や百間排水路のダイオキシン類に汚染された底質約11,000tの対策費用として9億3600万円とし、このうち2/3の費用負担をチッソ(株)に求めている問題について。

ダイオキシン汚染焼却灰問題:灰5000トン、搬出開始−−宍粟環境事務組合/兵庫 (毎日新聞)
 兵庫県宍粟市の宍粟環境美化センターのごみ焼却炉から出た灰約14,600tのうち、5,000tを三重中央開発処理するために搬出しました。

10月3日(月)  
JESCO、東京事業の廃棄物処理業許可 (JESCO)
 東京事業は、予定通り11月下旬に開業するそうです。

JESCO、東京事業の収集運搬業者の追加 (JESCO)
 今後も適時追加されるようです。

10月2日(日)  
なるほど予防学 環境ホルモン 健康への影響不確か (日経新聞)
 国立がんセンター予防研究部長 津金昌一郎氏の原稿。
 "魚介類の摂取頻度が多いほど人ほど、これらの内分泌かく乱作用が疑われる物質の血中濃度が高い。しかし、現在検出されるレベルでは健康への影響は確認できていない。むしろ、魚介類を食べる人たちのほうが、心臓病予防や脳神経機能の発達などの面から健康的であるといえる"、とのこと。

地球号は今(27) 有害物質、地球規模で汚染 (日経新聞)
 愛媛大学の田辺教授、国立環境研究所の柴田領域長のコメント。
 "DDTがバッタ効果により日本近海や北洋で無視できなくらい含まれている。赤道付近でマラリア対策として使われたDDTが蒸発して地球規模の大気循環により日本近海や北極地方に拡散し、海水や魚介類や哺乳類に蓄積する。国際条約で対策が始まった(ストックホルム条約)。しかし、DDTはマラリア対策として今も有効。代替農薬に切り替えた南アフリカでは、マラリアによる死亡者数が増加(DDTの使用再開後は死亡者が減少)したという事例もある。DDTの代替農薬の開発は簡単ではない。研究協力が必要"とのこと。

9月29日(木)  
JESCO、豊田事業の施設見学のご案内 (JESCO)
 見学申込書がアップされました。

9月27日(火)  
PCB処理施設竣工 半田・日本車両。来年1月本格稼働目指す (中日新聞)
 自家処理終了後に民間初の処理業を行う予定。

9月26日(月)  
PCB特措法施行令の一部改正について (環境省)
 関連事務を県から政令市に業務分担する件(処理施設の設置許可を除く)他

9月22日(木)  
平成15年度海洋環境モニタリング調査結果について (環境省)

9月17日(土)  
化学物質対策で国際戦略案 途上国を支援、石綿も全廃 (共同通信)
 水銀やアスベスト、鉛、ダイオキシン、PCB、DDT、カドミウムなどの化学物質による生態系破壊や健康被害を防ぐための行動計画案が17日明らかにされたそうです。子供の健康被害を減らすための対策やPOPs対策、途上国への財政・技術援助の充実などを進めていくそうです。来年2月にドバイで開催される閣僚級会合で採択される予定だそうです。

 
  ・UNEP

PCB処理施設建設*許可申請書を公開 (北海道新聞)
 PCB廃棄物処理施設の設置許可申請書の縦覧について

9月16日(金)  
鶴岡市 電柱上の変圧器から絶縁油が漏れる (山形新聞)
 東北電力は、柱上トランスからPCBを含む絶縁油が漏れたと発表しました(17ppm,6L)。絶縁油と土壌を回収したそうです。

9月14日(木)  
ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法について (環境省)
 廃棄物焼却炉からの排出ガス、ばいじん及び燃え殻に含まれるダイオキシン類の測定の一部に用いることができる測定法として、4種類の生物検定法が追加されました。

  
   ・ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル

9月14日(水)  
市販マグロ、規制値超すPCB 道医療大など調査「摂取量の基準必要」 (北海道新聞)
 国内で市販されているマグロに、暫定指針値を超えるPCBが含まれている事が、北海道医療大学の遠藤講師と第一薬科大学の原口教授らの研究グループの調査により明らかになりました。27日から東京で開催される日本内分泌攪化学物質学会で発表されるそうです。
 ちなみに遠藤講師は、3月に話題になった北海道知床で流氷に閉じこめられて死んだシャチの化学物質濃度を調査した先生です(既報)。

 
  ・食品中に残留する暫定的基準値(内海内湾魚介類):3pm以下
  ・食品中に残留する暫定的基準値(遠洋沖合魚介類):0.5ppm以下

9月12日(月)  
JESCO入札情報;北海道事業の建屋と東京事業のNaOH (JESCO)
 ・東京事業所PCB廃棄物処理施設運転用NaOH調達(平成17年度)
 ・建設工事:北海道PCB廃棄物処理施設新築工事

平成16年度農畜水産物に係るダイオキシン類の実態調査の結果について (農林水産省)
 魚介類、畜産物、農作物中の実態調査です。

9月10日(土)  
高根沢の電柱で絶縁油11L漏れ/東電、変圧器を交換 (下野新聞)
 6日に漏洩が発覚、9日にPCBが検出されたため、絶縁油と汚染土壌を回収。

富谷の産廃場でPCB漏出 (TBC東北放送
 宮城県富谷町にある昭和羽前建設工業の産業廃棄物埋立処分場で保管していた高圧コンデンサ47台の一部からPCBが漏洩したそうです。漏れたPCBと汚染した土壌はすでに回収したそうですが、周辺の井戸水を使用している住宅に対して井戸水を飲まないように指導し、9/10に井戸水の検査を行ったそうです(結果はまだ出ていません)。

9月8日(木)  
PCB処理施設 調整試運転へ/半田 (朝日新聞)
汚染物輸送トラックで 日本車両製造 半田に計画の処理場 中日新聞)

 
  ・日本車両関連サイト
  ・半田市PCB処理監視委員会

9月7日(水)  
室蘭・07年処理開始*PCB円卓会議が発足*委員長に真柄北大教授*情報公開に注文も (北海道新聞)
  「北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議」
    学識経験者*3、漁協や商工会議所,環境保護団体などの代表者*7、公募*5 計15委員で構成。
    同会議は、以下の項目  について監視し、情報提供を行います。
     (1)処理施設の整備状況
     (2)07年以降の操業状況
     (3)収集運搬や運行管理
     (4)環境調査
     (5)情報公開
     (6)安全の確保と生活環境の保全

   委員長は、北大公共政策大学院の真柄泰基特任教授、副院長は、室工大建設システム工学科の吉田英樹講師。

 
  ・北海道->「北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議」開催案内

9月5日(月)  
豊田PCB処理施設にPCB廃棄物を搬入できる収集運搬事業者一覧 (JESCO)
 2社が追加されました。全4社になりました。

 
  ・JESCO->豊田PCB処理施設にPCB廃棄物を搬入できる収集運搬事業者一覧

9月1日(木)  
柱上変圧器リサイクルセンターの設置許可について (中国電力)
 -施設の概要-
   施設名称:柱上変圧器リサイクルセンター
   計画地:広島県安芸郡坂町平成ヶ浜四丁目
   敷地面積:約2万m2
   処理方法:真空加熱分離法
   稼働時間:24時間連続運転
   処理能力:最大31t/日

 
   ・PCB無害化処理の取り組みについて(中国電力)


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